和音グリッドでタイポグラフィに「響きの印象」を乗せてみた

こんにちは。
中1の頃バンプの歌詞を机に掘っていたオザワです。

本記事は、『音×タイポグラフィ』の実験です。
しかし、私は音楽理論には疎く、ただの邦ロック好きなので、音楽的に間違った事を書いてしまっているかもしれませんが、生暖かい目で見ていただけたら嬉しいです…!

グリッドについて

私は普段、何かを描くときにグリッド(補助線)を引きます。
そのグリッドの設定によって「ルール」が決まり、全体の統一感にとても役立っています。

以前、フリーフォント(ローラちゃん)を制作した際にもグリッドを強く意識しており、
窮屈な隙間が生まれない形作りの目安として一役買っておりました。


和音グリッドの仮説


さて、本題の
「和音グリッドでタイポグラフィに「響きの印象」を乗せてみた」

和音(コード)って、『メジャーコードは明るい』『マイナーコードは暗い』などなど、印象を持っているじゃないですか。

要はこれって音と音の間隔のルール。
1:1.6の黄金比が美しいと言われているように、音と音の間隔の割合が、印象を表せる数値になっているのではないかと考えたんです。

図に起こしてみると、
指の位置が集中している「ソ」の位置が「黄金比」に近いところや、怪しい印象の「dim」が黄金比から外れている事に期待を感じますね…!

もし、この仮説を立証できれば、「陽気な」「哀愁ある」「怪しい」などの感覚的なものを記号レベルの造形で理解できるかも

タイポグラフィで検証

それでは、

コードの音の間隔を指標に作ったグリッドを、タイポグラフィの作成に落とし込んだ時、各コードの持つ響きの印象をまとえるのでしょうか。

『実験です..!』

majとmaj7

「陽気」「活発」な響きとされているmaj。

タイポグラフィでは、文字の間隔にさほど緩急がなく、のびのびとしています。

グリッドの間隔は「3:2:4」。
間隔の狭い重心が中心にあり、広がりは感じ取れます

「おしゃれ」「都会的」「哀愁」な響きとされているmaj7。

タイポグラフィでは、majにプラスして隣同士に繋がる1音追加されています。
造形的には、太い輪郭が走りメリハリのある形になっています。

グリッドの間隔は「3:2:3:0」。
等間隔の3を挟む安定したリズム、最大幅が同じため広がりを感じ取りづらい点が「哀愁」の印象につながるのかもしれません。

mとm7

「悲しい」「陰気」な響きとされているm。

タイポグラフィでは、小文字が小さくまとまっており、上部に広い余白が生まれています。

グリッドの間隔は、「2:3:4」。
陽気な印象のmajと割合は同じですが順番が異なります。映画のエンドロールの終わりのように、だんだんと間隔が広まっていくパターンが、悲しみや淋しさを印象付けるのでしょうか。

「おしゃれ」「寂しい」な響きとされているm7。

急に装飾的になり、遊び心のあるタイポグラフィになりました 笑
変化をつけやすく、動きをつけやすいグリッドです。

グリッドの間隔は、「2:3:2:1」。
maj7も「おしゃれ」とされていましたので、等幅を挟む形での安定感のある規則+近接がおしゃれの決め手と言うことでしょうか。

また、その等幅を反復する固定感が若干のマイナスイメージを持つ場合があると考えると、ビジュアルの制作的にも当てはまるように思います。

dimと7sus4

「怪しい」「何か起こる」な響きとされているdim。

タイポグラフィでは、規則的な下部と、コントロールの効かない上部の広い空間で分かれています。

グリッドの間隔は、「2:2:5」。
今回検証している中では最も広い間隔の「5」が出てきました。連続する等幅からの広がり、『ギュッギュッ・パーーーン!』って感じですね。
このパターンを繰り返される事で、「来るぞ..」という怪しさと期待。

やはり間隔と印象は関連性ありそうです。

「浮遊感」「透き通った」な響きとされている7sus4。

タイポグラフィでは、m7と同じく装飾的ですが、m7との大きな違いはメリハリのある広い間隔。グリッドの造形的には下部が軽く、上部は重たく見えます。

グリッドの間隔は、「4:1:2:1」。
狭い1の間隔が『コツン..コツン..』とヒールで階段を上るようなリズムを生んでいるように思えます。

研究結果

いかがでしたでしょうか。。
個人的にはコードの印象は、グリッドの間隔で説明がつくように思えたのですが、かなりひいき目で実証したので..なんとも言えません 笑

ここまで読んでいただきありがとうございました!

関連記事

  1. 自分のための制作物をグダらせない方法
  2. いま、家でできること10選
PAGE TOP